2日目

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   美月に言われていたのだ、スカートよりパンツのほうが安全、化粧もないほうがいい、と。  これで、スカートだったらパンチラどころの騒ぎじゃなかった。 「んっ、昨日みたいなスカートだったら良かったのに…」 「パンツにして本当に良かった…」  ボヤく誠一に、絢子は心から美月のアドバイスに感謝する。  そして、立ち上がって誠一に向き直る。 「おはようございます、社長。…始業時間過ぎてますが、朝からどこに行ってたんですか?」 「おはよ、絢子ちゃん。んっ、オジサン社長さんだから、重役出勤なのよ」 「聞いてないです…」 「まぁ、何時ものことすぎて美月ちゃんも忘れてたんじゃない?」 「…そうですか」 「それよりも、さ」 「はい?」  誠一が改まったように初めて真剣な表情を見せた、その表情に絢子は驚きつつも、話を聞く体制に入る。 「オジサン、絢子ちゃんには「社長」じゃなくて、名前で呼んで欲しいんだけど…」 「嫌です」  思わず即答。  
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