2日目

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  「あら?もう戻っちゃうの?」 「え?」  掛けられた声に絢子は慌てて振り返る。 (うっわぁ…)  振り返った先には、派手なお姉さんがいらっしゃいました。 (受付嬢のお姉様方とは偉い違い…)  思わずそう思ってしまった。  だって、今にも胸が零れそうな開襟のスーツ。  スカートは、マイクロミニ。  髪は盛りに盛られて、その爪はライトストーンだらけ。  極めつけは、ヒョウ柄のストッキング。  まるで、ここだけキャバクラだ。 「あなたって、臨時の社長秘書なんでしょ?」 「あ、はい。そうですが…」  キャバ嬢のような女性はゆっくりと、絢子に近付いて頬をなでる。 (ひぃ!?)  絢子は思わず後退ろうとするが、頬に爪を立てられるように掴まれて動けなくなる。 「ねぇ?どうやってあんたみたいなガキが取り入ったのよ?やっぱり体?最近のガキはすぐに男に足開くものね」  その目は、獲物を狙う猛禽類のようで、絢子をジワジワといたぶるつもりだ。  
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