傷 心

傷つけるのなんて、
とても簡単で。

傷つけた事にすら、
自分は気付かない。

傷つけられるのは
もっと簡単で。

その都度ヘコみ、
堕ちてゆく。

その時初めて気付くんだ。

自分はこんなにも人を

傷つけてきてたんだって事に。

謝っても、もう遅い。

何をしても、手遅れで。

どうして、自分ばかり？

こんなに傷ついて。

傷つけられて。

でも、わかってる。

きっと自分が悪いんだ。

全部自分が撒いた種。

けど‥

けどさ。

そうじゃないって
言いたいじゃん。

自分だって
必死なんだ、って。

傷つけたかった訳じゃ
ないんだよ。

って。

素直に言いたいじゃん。

でも‥

聞いてくれないから。

自分が悪かったんだ、って
無理矢理自分を納得させて。

でもさ‥

それって、

つらいよね。

誰かに聞いて
欲しくなるよね。

捌け口、欲しいよね。

いいよ。

私が聞くから。

いっぱい、

いっぱい、

聞くから。

夜が明けるまで

付き合うから。

だから‥

話してみ？

ちゃんと、全部
受けとめるから。

ほら。

おいで。