やっぱり基本ミラージュ

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なんだその一人反抗期は、と思ったんだけど、問題は二回目──一学期末テストだ。 この虚弱で好き嫌いが多くて、女性は憧れ、男性は釘付けにされる程スタイルよくて、色々と目を惹く少し目が鋭く整い過ぎた顔と上は黒でしたはピンクというビックリカラーリングの髪の毛の普段から制服をコスプレみたいに愛用しているミラージュ・D・ジャッジメントは、なんともう一度全て白紙で提出してしまったのだ。 流石にそれは一度目は説教だけ(とミラージュは主張した)で済ましたというあーちゃんこと僕の姉であり魔法学の教師・普遍坂 雨傘(ふへんざか あまがさ)もブチ切れ、実際はテストくらい全問正解でパスするくらいのスペックを誇るミラージュでさえも、こうして泣き言をいう程の大量の課題を押し付けた。 『それ、夏休みまでに終わらせないと留年か退学です』 と、こめかみをピクピクさせながら言ったという。かなりレアな光景だ。 ……何故そうしたかは、相変わらず黙秘を続けているらしいけど。   
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