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異変
2025年9月某日
生命の樹管理監視局の某研究室。
カタカタとキーボードを叩く音がする以外静寂を保つ一室。
そこへ静寂を破るように響き渡る。
アラームと共にパトライトのようなライトが赤く辺りを照らす。
アラームとは、生命の樹に異変が起きたときに鳴り響く警戒音である。
「何事だ!」激を飛ばす一人30代後半の男性。
それに、反応した若い男が「只今、調べています。」
と返す。
幾分たっただろうか……そお長い時間では無かったがかなり長い時間に感じた。
「所長!」と大きく呼ばれた先ほどの男性。
「わかったか?」
「はぃ…」
濁らせながら返答した若者。
「何があった!? 相当な問題か!?」
「はぃ…かなり問題です。 魔骸が許容値を超えそうです。 おそらく、もって5年…生命の樹は、魔骸によって枯れてしまいます。」
「異常な量の魔骸が生命の樹の根へ流れ込んでいます……国家クラス………いや、世界クラスの問題ですよ…全世界の首脳を集めるべきです。」
「…………わかった、上には俺から伝えておく。 この事は、他言無用だ。いいな?」
「はい!」
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