少女が眠る客間の隅っこにて

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その後、少女は目を覚ますことなく静かに眠りについていた。 付き添いは必要ないと判断したツネは、 「私が付いていないからって勝手に入るんじゃないよ!静かに寝かせてやりな!」 と、喧騒の元凶になりやすい面々に釘をさして退室していった。 「ツネさんの言うとおり、我々も休むことにしようか」 山南の一声で試衛館にようやく夜の帳がおろされた。 翌朝。 「あれ、何処に行っちまったんだい!?」 ツネの焦りを含んだ声が朝稽古中だった沖田と山南がいる道場にまで聞こえてきた。 「あの女子のことかな…?」 思わず打ち合いの手を止め、首をかしげる沖田。 「何処行ったって…姿を消してしまったのか?あの怪我で?」 「あっ」 山南の言葉で少女の怪我のことを思い出し、沖田は無意識に少女が眠っていた客間へと駆けだしていた。
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