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「そういえばお姉ちゃん、もう一人の子っていつ来るの?」
香織は食器を一枚一枚丁寧に入れながら、遥香に聞いていた。
「お義父さんの話だとね、前の学校の手続きとかで忙しくって、入学式には間に合わないだろうって言ってた。彼女、帰国子女だか
ら、色々と五月蠅いみたい」
「そうなんだ」
香織はそういうと、フォークを置きにキッチンへと行ってしまった。
もう一人の子は帰国子女。英語の苦手な私にとっては、頼れる存在になるかもしれない。私はそれを実感しながら、鞄に詰めた荷物をせっせと自分の部屋に運んでいった。これから始まる高校生活に胸を高鳴らせながら。
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