第一章 出逢い

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「あのう、もしもし」  不意に何処からか、声がしてきた。私はびっくりして、そっちの方に目をやる。  見るとそこには、すらりとした体、整った目、鼻、口、髪は腰まで伸びていた一人の少女が、目の前に立っていた。 「大丈夫ですか?具合が悪いようでしたら、保健室に案内しますけど」  少女が私を心配そうな顔で見てくるので、慌てて立ち上がり、足についた砂を払い落としながら、 「大丈夫です。歩けます」  といって、笑顔で答えた。 「でも一応、先生に見て貰った方が」  少女はさも心配そうに、私の顔をジロジロ見てくる。
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