vol.22 悲哀

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  オレンジ色に空と海が染まる頃、あたし達は、星那ちゃん達と別れた。 また四人で逢う約束をして‥。 帰り道、2号線沿いにあるファミレスに寄って、波琉と二人で食事をした。 「ハル、休みの間、実家に帰らなくてダイジョウブなん?」 あたしは、気になって訊いた。 「ダイジョウブだよ。先月こっち来たばっかだし。それに、まりん、オレがいないと寂しいだろ?泣いちゃうんじゃね?」 「うん。泣くかも‥。」 「てか、オレが泣くし♪」 波琉の笑顔がすき。 波琉の優しさがすき。 「ハル、だいすき♪」  
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