vol.01 強がり

9/37
前へ
/666ページ
次へ
  その日から、神様は、あたしの固定客になり、三日に一度くらいの割合で飲みに来るようになった。 彼は夜間の仕事をしていて、23時過ぎには帰って行く。 話し上手な神様は、いつもネタ的トークで、あたしを楽しませてくれた。 話題が豊富で話し上手な客は、楽だし楽しい。 中には、こっちがどんなにガンバっても盛り上がらない客もいるし、口説き専門の客なんかもいる。 「アイって、いくつやった?」 「最初に言ったと思うけど。もうすぐ22って。あたし、2月生まれやねん♪」 「ほんまか?」 「うん。なんで?」 「どう見ても、オマエ、十代やんけ。」  
/666ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1111人が本棚に入れています
本棚に追加