vol.21 告白

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  波琉は20日に仕事を辞めたら、大阪に戻って来る。 あたしは、その日を心待ちにしていた。 キャバクラを辞めた翌日、あたしは、まっちゃんに会った。 四年以上の間、彼には感謝しきれないくらいに、お世話になっていたし、マンションを出ることを伝えなければイケナイ。 それに、客用に使っていた黄色いケータイも返す必要があるから。 「昨日、花束ありがと。」 あたしとまっちゃんの家の、ちょうど真ん中あたりにある国道沿いの喫茶店。 そこで彼と会い、あたしは礼を言った。 「やっぱり昨日が最後やったから、アイちゃんの客、沢山来てたなぁ。」 まっちゃんは、寂しそうに目を細めて笑った。  
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