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「これ。長い間、ありがと。」
バッグから黄色いケータイを取り出して、テーブルの上に置いた。
機種変ばかりしているプライベート用ケータイに比べると、その黄色いケータイは、とても古びていることに改めて気付く。
四年間、あたしの生活を支える道具として、このケータイは役立ってくれたんだな‥
なんて、ちょっぴり感傷的になってしまった。
「おっちゃん、泣きそうになってきたわ。もう、アイちゃんと連絡も取れへんのやな‥。」
まっちゃんは、潤んで来る目をパチパチと瞬いて、オシボリで目頭を押さえた。
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