vol.21 告白

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  ─ 引っ越し、早めようかな? 新しいマンションの鍵は、仲介業者から貰っていた。 今回、敢えて、不動産業を営んでいるまっちゃんに部屋探しを頼まなかったけど‥。 それは、正解だったんだ。 なるべく早く、あのマンションを出よう‥ 不安なキモチを引きずったまま、あたしは帰り道を急いだ。 「アイちゃん!待ってくれ!」 背後で、まっちゃんの声がして、走り寄る靴音が聞こえた。 ─ なんだろ‥? 怪訝に思いながらも、あたしは立ち止まり、そして、振り返った。  
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