一通目の手紙

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用意するものから推測すると確実に殺しだ。 だけど、テレビを見つめて目が覚めたら赤い封筒を見ろだなんて。 何を意図したものなのか分からない。 しかし今は言われたものを用意するしかないな。 インターベーションとサイトはある。銃収集は私の趣味だからきっちり手入れされている。 ただこの銃、狙撃用ライフルだ。それにサイトも… 誰を殺ろうって言うんだ… ただ少なくともソファーから動かないのだから、無用の心配なのかもしれない。 私は指示された物を用意して、時間通りにテレビをつけた。 ザーッ… 砂嵐だ。こんな物見つめさせてどうするんだ。 カチンッ 煙草に火を付け終始画面を見つめた。 そしてその時は唐突に訪れた。 プチンッ 画面から不快な音がしたと思った瞬間、画面には砂嵐で構成された何処かの風景が映し出された。 それとともに私は意識を失った。
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