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役目を終え、振り返ったその時だった。
「貴様ぁ!」
オズワルドが私に襲いかかってきた。
不意に頬を殴られ私は唇を切った。
胸ぐらに掴みかかる彼を、とっさに銃の柄で殴り返した。
彼は目蓋の上を切り、大きく後ろに倒れ込んだ。
私が後退りしたその時だった。
私の肌が灰色に変わり、指先から崩れ、砂の様に宙を舞いだした。
倒れ込んだ彼は私の姿に、ただ呆然と見守る事しか出来ない様子だ。
怖い…。
どうなるんだ…。
プチンッ
不快な音とともに私は暗闇に包まれた。
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