満たされた日々

4/4
前へ
/100ページ
次へ
ガチャッバタンッ 車の鍵をおもむろに机に投げ、留守番電話の再生ボタンを押す。 冷蔵庫で冷やしたコーラを飲みながらソファーに座る。 ピーッ 「ジョン、あなたちっとも母さんに会いにこないじゃないか。声だけでも良いからたまには連絡しておくれ。」 ピーッ 「ジョン?いないのか?今度の日曜日空いてたら飲みに付き合えよ。友達が店構えたんだよ。まぁ帰ったらとりあえず連絡くれ。」 ピーッ 「あなた宛に一通の手紙を送りました。必ず確認してください。」 ツーツーツー ……………誰だ? 最初のは母さんだ。親父を亡くして依頼、頻繁に電話をしてくる。 2件目は古い友人のマイクだ。ここ最近なにかと理由をつけて飲みに誘ってくる。 最後の声はまるで聞き覚えがない。とても冷ややかで淡々とした声だ。 手紙…? なんでまた手紙なんだ。用件があれば電話で言えば良いのに。 まぁ手紙が来たら誰か分かるし、あまり考えないどこう。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加