一通目の手紙

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よく考えろ。 私の周りにいる人へ危害を加えるといった文面からして、まず母の事を言っているに違いない。 私は母へ電話をかける事にした。 トゥルルル…トゥルルル… ガチャッ 「あっ、母さん?」 「ただいま留守にしています…」 ガチャッ 母さんはいなかった。 不安で一杯だ。 母さんに何かあったらと思うと気が気でなくなる。 こうしているうちにも、時間は刻一刻と過ぎていく。 大した覚悟も出来ていない。ただこの不安から解放されたい。もしかしたら本当にただの悪戯かもしれない。 私は意を決して、茶封筒を読むことにした。 中には一枚のメモ用紙が入っていた。
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