序章

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俺は元々幼い頃から不思議な体験を数多く繰り返してる 一番最初にそれを感じたのは千代田城即ち現皇居に行った時の事かな 皇居って天守台は有っても天守閣が無い 城跡なんだが 生まれて初めてこの皇居訪れた時に何故か有るはずの無い天守閣が見えてしまったんだ この話しを今は亡き母方の祖母にしたら祖母がお前は一番家系の中で先祖の血を濃く受け継いでるのかもねと言われた うちの先祖特に母方は武家の混血を数回繰り返してる血筋だから 突然俺の様に先祖の記憶が何かの拍子に覚醒する人間がたまに出るらしいが 祖母が言うには俺以前にはそこまでハッキリと言葉にして語れる者は少なかったとも言われた 他にも知らず知らずの内に先祖発祥の地や先祖ゆかりの地に俺は無意識に足を運んでるのを後になって気付く事がよくある 有る学者は人間て言うのはタイプが豊富な様で実際はさほどタイプが多くは無くまたその魂ってのも 解りやすく言えば輪廻転生を繰り返してるそれ故前世の記憶を持ったまま生まれて来るケースも稀に有ると言う これは俺には実際どうだかはよく解らない だが常に不可思議な体験を絶えず繰り返してるのは事実だ 何故か初対面なのに懐かしさと親しみを感じる相手や 逆に初対面で有るにも関わらず生理的嫌悪感を感じる相手 こう言う経験て皆誰しもしてると思うが気付いてる人は余り居ないみたいだ また自覚は有っても口に出すと異端視されかねないから大概は皆口には出さないんだろうな
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