---4月---

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もしもあの時、私がソナタに告白をしなかったら、きっと今私は後悔している。 あの時の告白は間違っていたのかな? ───ただ、好き。 その気持ちを真っ直ぐに伝えることは 『イケナイコトデスカ?』 たとえ間違えだったとしても、やっぱり私はソナタが好きだから……… それはソナタも同じだったんでしょ? だからあの時、ソナタは………… そして私は、ソナタに告白したことがだんだん恥ずかしくなった。 そしていつもの癖が出てしまった。 「すいませんっ…………」 小さな声だったけど、ソナタには聞こえていた。 ソナタは私の方に戻って来ると、私を優しく抱き締めた。 「ソナタくん………?」 「ミライちゃん、ありがとう………」 そう言い、抱き締めていた腕の力を更に強くした。 苦しいくらい、ソナタは私を強く、強く、抱き締めた。 「ミライちゃん、またね。」 そして、ソナタは抱き締めていた腕を離すと、また歩き出した。 そして少し離れたとこでソナタは振り向いた。 「俺もミライちゃんが好きだよ!!」 そう叫ぶソナタは、あの時の私のように、とびっきりの笑顔だった。 そして………… 「ミライ!!!」 そうソナタは最後に私の名前を叫んだ。 そしてソナタは、イギリスに帰って行った。 「ミライーっ!良かったね!! ソナタくんの彼女だよ!!!」 「ソナタとミライちゃん、お似合いだからな!」 「うらやましよ」と、愛佳と翔は笑顔でそう私に言った。 何が何だかわからなかったけど ───ソナタの恋人。 そう実感するのに、時間はかからなかった。 甘く切ない、子供のような『恋』をした……… ───4月の終わり。
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