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───4月中旬。
私は日本を旅立ち、学校の修学旅行でイギリスに来ていた。
右も左も、どこを見ても、背が高いイギリス人ばかり。
言葉も通じない、英語も分からない、そんな状態。
「日本に帰りたいよぉ………」
なんて思いながら、下を向いて歩いていたら
"バッ"と、持っていたカバンを見知らぬ誰かに取られた。
「わっ……ちょっ!!」
と、そいつを追いかけようと思った瞬間。
後ろからそいつを追いかけて走る男の子が、私の横を通りすぎた。
私はその場で唖然とした。
しばらくして、その男の子が戻って来た。
「あぁあぁああ~I am~★♪∀〒*!■☆◇~」
「あははははっ!」
と、英語が喋れない私を見て笑う知らない男の子に、私はまた、唖然とする。
そして、だんだんそれが恥ずかしくなって
顔を赤らめた。
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