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「可愛いから、他の奴に見せたくないな」
「…碧くん」
「フッ
そんな風に言ったらお祭り楽しめないね」
「ううん?
嬉しいです」
樹里と碧がそんな風にラブラブしていると、湊眞はソファーに座って考えていた。
「湊眞くん、どうしたの?」
「雫、可愛い」
「…あ、ありがとう?
湊眞くんもすっごく似合う」
「フッ
そう?」
「ギュッてしたくなりました」
雫はそう告げると、座っている湊眞の前に立つと前からギュッと抱きついた。
「…可愛いんだけど?」
「湊眞くん、写メを撮りたいです」
「それで甘えてたの?」
「ダメですか?」
そう告げては至近距離でジッと見つめてくるのだからダメとは言えなかった。
それぞれが記念撮影をしていると、リオを着替えさせた花音が出てきた。
「ほら、着替え終わったわよ?
そろそろ出るでしょ?
てか、行く気あるのかしら?!」
花音がそう言ったのも無理もなかった。
何故ならば、カップル達はラブタイムを満喫していたからだ。
「あ、しまった…」
「全く、あんた達は」
「雫、祭り行かないとだった」
「ふふっ
夢中過ぎて忘れていました」
「全く、バカップルだらけだと困るわね?」
「花音?」
「あ、紫音…
鍵はちゃんと施錠してきた?」
「…」
「ん?
どうかした?」
「…嫌、かわいいからビックリした」
「へ?」
花音はまさか紫音からそんな反応があるとは想定外過ぎて、拍子抜けした顔をしてしまった。
「紫音も似合ってるわよ?」
「うん、ビックリした」
「自画自賛しないの」
「フッ
それより、行かないのか?」
紫音は雫達を見渡しながらそう告げると、花音はまた呆れ顔になっていた。
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