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「湊眞くん、あの…」
「水まだ欲しい?」
「え?」
「スポーツドリンク持ってきたよ」
「あ、ありがとう?」
雫がそう告げると、お盆をテーブルに置くと湊眞はオデコを触る。
「熱いな、やっぱ」
「…湊眞くんは体温高いからそう感じるんだよ?」
「あ、そっか…」
湊眞は何となく納得してしまっていたが、雫を抱き起こすとお粥を装っていた。
「湊眞」
「ん?」
「…助けてくれてありがとう」
「うん?
それより、食べて薬飲もうか?」
「ふふっ
そうだった」
雫はニッコリ微笑むと、お皿を受け取ろうとするが首を横に振る湊眞。
「食べさせるから」
「…いいの?」
「看病だからな?
当然含まれるだろ」
「なら、お言葉に甘えます」
雫はニッコリ微笑むと、湊眞によりお粥を食べさせてもらって幸せそうにしていた。
「体温計置いとくから、また昼ぐらいに計ろうか」
「うん?」
雫はそう頷いたが、湊眞の手をギュッと掴むのでベッドに座る。
「どうした?」
「眠れるまでは居てください」
「フッ
眠れないの?」
「…あ、薬飲まないと」
「誤魔化した」
「湊眞くん、お水…」
雫がそう告げると、湊眞は水を手に持ってはニッコリ微笑む。
「ほら、飲ませてやるから」
「…湊眞くん?」
「ほら、薬」
「うん?」
雫は戸惑いながら薬を口に入れると、湊眞が水を飲ませてくる。
「飲めた?」
「うん、飲めたよ?
でも湊眞はてっきり口で飲ませたいかと思った」
「なっ?!」
「ふふっ
図星だったの?」
「ほら、横になる」
「あ、誤魔化してる」
雫はニッコリ微笑むと、湊眞は照れくさそうにしていた。
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