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「ん? 寝てたか?」 「ふふっ 湊眞の寝顔可愛いかったです」 「雫、起きてたのか?」 「少し前にですが… 皆さん出掛けたみたいですよ?」 「あ、昼… 雫食べれそうか?」 「大丈夫だよ? 湊眞くんも何か食べないと?」 「パンケーキ食べる」 「え?」 「食べれなかったら余るし、一緒に食べようか?」 「消化には悪そうですが、食べたいです」 雫はニッコリ微笑むと、湊眞はキッチンに向かってパンケーキを冷蔵庫から取り出すと温めてから戻ってきた。 「雫、とりあえず水分摂ってからな」 「あ、うん? 確かに喉渇きました」 消化はスポーツドリンクをごくごく飲んでいたが、飲み終えるとジッとこちらを見てくる。 「どうした?」 「湊眞くん、今日も優しいなって…」 「そうか?」 「はい? いつも優しいし、甘々です」 「それは、雫にだけだぞ?」 「わかってますよ? だから、特別扱い嬉しいなって思います」 「フッ 雫が特別なのは当たり前だろ? 俺の大事な彼女なんだから」 湊眞はそう告げると、パンケーキに手を伸ばそうとするが雫が抱きつく方が早かった。 「雫?!」 「湊眞くん、大好きです」 「うん、俺も好き」 「どのぐらいですか?」 「…好き過ぎて言い表すのは無理なぐらいかな?」 「嬉しいです」 「で? パンケーキ食わないのか?」 「…湊眞くん、食べさせてくれますか?」 「うん、そのつもりでいるけど?」 「ふふっ じゃあ、食べさせて」 雫はパッと身を剥がすと、花音特製パンケーキを湊眞により食べさせてもらっていた。
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