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二人がそんな風に過ごしている頃、出掛けた5人はショッピング後にゲームセンターに赴いていた。 「リオ、何からする?」 「碧くん、シューティングゲーム出来る?」 「フッ 仕方ないな? 樹里ちゃんもしてみない?」 「え? でも、やり方知りませんよ?」 「大丈夫だよ? このボタンを押したら弾が出るようになってるから左右に動かすだけだよ」 「碧くん、ゲーム好きなんですね?」 「うん? まあ、嫌いではないかな」 「とりあえず、やってみます」 「うん? 隣に居るし、何かあったら言ってね」 「はい」 樹里はそう返事をしてシューティングゲームを開始したが、出てくるのがお化けやゾンビなので後悔した。 「?!」 「よし、俺の勝ちだね〜 碧くん腕落ちた?」 「リオは毎日してるからだろ? 俺は偶にしかやらないんだぞ」 「ケーキ作るので忙しいんだ?」 「まあ、それはそうだろ」 碧はリオとそんな風にやり取りしていたが、樹里が無言なのが気になる。 「樹里ちゃん?」 「ハァー やっと終わりました」 「フッ 無言でやってるから何かあったのかと思ったよ?」 「怖かったです、ゾンビ」 「ゾンビ?」 「はい? お化けとゾンビが出てきました」 「ふぅん? あ、これは種類が違うんだな」 「え?」 「俺たちのは鬼が出てくる奴だったよ?」 「違ったんですね?」 「フッ でも、何とか倒せてるし良かったね」 「怖くて必死に倒してました」 樹里がそんな風に言うと、碧はニッコリ微笑むと頭を撫でてくる。 「あ、碧くん?」 「樹里ちゃんは可愛いな」 「あ、あの…」 「ん? 何かある?」 「リオくん、見てますよ?」 「フッ マセてんな?」 碧は隣を見やると、リオを軽く小突いていたが樹里はニッコリ笑っている。
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