★7

19/20
前へ
/210ページ
次へ
それから、花音と紫音は部屋に戻るということになったので碧はリオを湊眞宅まで送って戻ってきていた。 「雫ちゃん、起きてて平気なの?」 「はい? 熱は下がりました」 「そっか? なら、良かったね」 「樹里ちゃんも戻ってくれたんですね?」 「うん? ちゃんと家まで送るからね」 「リオ、夕飯何が良いんだ?」 「オムライス」 「お前はそればっかりだな? 相模も食べていくか?」 「樹里ちゃん、どうする?」 「あ、はい? お手伝いします! 雫ちゃんは座っててくださいね」 「あ、ありがとう? 花音達も食べに来たら良かったのにな」 「あの二人はラブラブしたかったみたいだけどね?」 「それなら、仕方ないか」 雫はそう納得していたが、ソファーに座ってはブランケットを羽織っていた。 「碧くん、ゲームしてようよ?」 「またやるのか? リオ、ゲーム好きだな」 「ほら、出来るまでだから」 リオが碧を部屋に連れていくと、湊眞は呆れ顔でオムライスの材料を準備していた。 「樹里ちゃん、デートは楽しめた?」 「あ、えっと… そうですね?」 「フッ 相模に振り回されていたようだな」 「…湊眞くん、碧くんとプリクラ撮影された事あるんですか?」 「は? あー、そういえば昔あったな」 「仲良しなんですね」 「樹里ちゃんも仲良いじゃないか?」 「はい。 でも、彼女っぽくなるのは難しいものですね?」 「無理にそうしなくても、仲良く見えるよ?」 「それでも… 少しずつでもそんな風になれたら嬉しいんですけどね」 「フッ 相模はそんなの気にしないと思うけどな」 湊眞は材料を炒めながらそう告げていたが、雫がこちらをジッと観察しているのに気付いた。 湊眞は樹里に炒めるのをお願いすると、ソファーに近づいた。
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

76人が本棚に入れています
本棚に追加