☆8

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がー。 湊眞により唇を塞がれてしまい、暫くキスの嵐であった。 「…湊眞」 「何?」 「何で意地悪するの?」 「雫がすぐ止めちゃうからかな? 少しは慣れてくれないと…」 「…うぅ」 雫がシュンとしていると、湊眞はニッコリ微笑むとギュッと抱きついた。 「今日も可愛すぎだな、俺の彼女は」 「…湊眞くん、準備しましょうか?」 「ん、そうだったな」 「じゃあ、着替えます」 雫はそっと湊眞から離れると、クローゼットから制服を取り出していた。 「…なぁ、雫?」 「はい?」 「髪していい?」 「良いですけど、してもらっていいの?」 「うん、雫に触りたいし」 「へ?」 「着替えたら呼んで?」 湊眞はニッコリ微笑むと、部屋から出ていくので雫は制服に着替えてから湊眞を呼んだ。 「着替えましたよ? 湊眞くんは着替えないの?」 「うん、ちょっと待ってて」 湊眞は制服を手に取ると素早く着替えていたが、雫は見ないように後ろを向いていた。 「雫?」 「着替えました?」 「うん? 別に見ても大丈夫だけどな」 「…何か恥ずかしくって」 「ふぅん?」 湊眞は楽しそうにそう告げると、雫を化粧台の前に座らせては髪をセットしていた。 「…湊眞くん?」 「何?」 「何だか嬉しそうな顔ですね?」 「うん? 雫に触ってるからな」 「ふぁ?!」 「髪こんな感じで編み込んだけど、いい?」 「あ、はい? アレンジまで出来るんですね! 可愛いです」 「なら、朝食作ろっか? 弁当も作りたいんだろ?」 「はいっ 二人で作りましょう」 雫はそう告げると、手を引いて部屋を出ようとするがまた後ろから抱き寄せられて行けなかった。
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