☆8

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「ふふっ 今日も美味しいです」 「なら、良かった」 湊眞もニッコリ微笑むと、食べ始めていたが雫がジッとこちらを見つめていた。 「雫、どうした?」 「湊眞くん、今日もイケメンだなって…」 「雫も毎日可愛くて困るんだけど?」 「私だって困ってますよ? 毎日カッコイイです」 「…照れるから、そんなに言わないで」 「ふふっ 照れた顔は可愛いですね」 雫はニッコリ微笑むと、またフレンチトーストを頬張っていた。 「雫?」 「何ですか?」 「やっぱ可愛すぎるから、構いたいんだけど?」 「…湊眞くん、食べないと?」 「じゃあ、後で触っていい?」 「…! でも、遅刻しますよ?」 「なら、学校で触る」 「…?!」 湊眞はそんな発言をすると、フレンチトーストを食べて片付けると歯磨きをしていた。 「湊眞くん、さっきのって本当ですか?」 「うん? 触るけど」 「…何故急に?」 「急にじゃないよ? いつも触ってたいと思ってる」 「へ?」 雫はビックリし過ぎて歯ブラシを落っことしてしまった。 「あっ…」 「フッ 動揺中?」 「もう、意地悪ばっかり」 雫は口を濯ぐと先に玄関に向かってしまうので、湊眞もすぐに向かった。 「雫、怒んないで?」 「…湊眞が意地悪止めるなら戻るよ?」 「雫が可愛いんだから、仕方ないだろ?」 「もう、いいです」 雫は呆れながらまたムスッとしていたが、湊眞はギュッと抱き締める。 「…湊眞くん?」 「怒んないで、雫?」 「…仕方ないですね?」 雫はムッとしながらそう告げると、湊眞は顔を近づけてみたが拒否されてしまう。
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