夏休み初日

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願望はあるものの、計画も立てずに夏休みがスタートしてしまった。 「ビッグな事…ビッグな事…。おおきな遊園地に行くとか?違う!そういうビッグじゃないんだよな…」 考えれば考えるほどいい案は出て来なかった。 「ああ!もうねよう!」 俺はそういうとまだ昼間だというのに布団に潜り込んだ 全く眠くなかったのにはいってすぐに寝てしまった。 … 「ん…。ここどこだ?」 そこには見たことのない景色がひろがっていた。 俺は何故かここが夢の中だとすぐにわかった。 綺麗な森だ。空気がうまい。 目の前にあるのは多分神社だろう。 俺はこの景色にみとれてしまった。近くの木に寄り掛かり、じっと森を眺めていた。 俺にはほんの30秒ぐらあに思えた。だが空は、うっすらとオレンジ色にそまってきていた。 これは夢の中なのに、なぜか現実のように感じてしまう。 「吸い込まれそう…」 俺がそう呟いた瞬間、思い出した。ある物語を。 夢に閉じ込められて出られなくなった少年の話だった。 「たしか、森と寺がその時の景色だったな…。」 … 俺は今なんて言った…? 森…? !? 森!? そんな!まさか! いや落ち着け、これは寺じゃない。神社だ。 「裏に墓でもあったらおわりだな。」 俺は恐怖心を抱き、神社(であってほしいもの)の後ろにまわった。 「ハハ…ハ」 悪い冗談だと思いたかった。 神社だと思っていたそれは、寺だった。 怖い。 そう思った瞬間、パッと周りが明るくなった。 「森が…燃え…て…る?」 訳がわからなかった。 俺は平凡な人間だろ!? そんなとき 「され、異界のもの… そして…二度と来るな…」 どこからか声がした。 俺は叫んだ。 「うわあぁぁぁ…」
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