好意より憎悪2

6/9
前へ
/163ページ
次へ
昼飯の合図を告げる鐘が鳴る。 よーし、小林さんとラブラブランチタイムだ!俺は席を立ち上がった。   「小林さ…」   「コバー!!」   俺の言葉を遮るように誰かの叫び声が聞こえる。 そちらに顔を向けると、ヤンキー3人組みが教室から顔を出していた。   小林さんのヤンキー仲間といったところだろうか。   小林さんは席を立ち、そいつらの元にのろのろ歩いていく。   「コバ、飯食おうぜー」 「おう、屋上か?」 「たまには食堂っつーのは?」 「いいねぇ~!てか帰らねぇ?」 「俺、単位やべぇ。とりあえず食堂行こうぜ!!」   キャッキャしながら小林さんを含めたヤンキー4人組みは食堂に向かっていった。   俺も食堂行くか…。   「佐藤くん、転校して2日目でしょ?俺、案内するよ。食堂」   西田黙ってろ。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2829人が本棚に入れています
本棚に追加