好意より憎悪2

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俺は小林さんを追い掛ける。   「小林さーん!」   小林さんを呼びとめると、小林さん達は足を止めて俺に顔を向けた。 小林さんの仲間の内の一人が、俺を指差す。イケメンを指差すな。   「あっ、噂の転校生ー!まじイケメン!」   「指差すな。小林さん、俺も一緒に食べていい?」   俺が首を傾げると、小林さんは顔を歪めて俺を見た後、ふい、と視線を逸らした。意識してる意識してるwww   「小林さん?」   「悪ィけど、西田とかと食えよ。お前なんのつもりか分かんねーけど…ぶっちゃけオレ、お前の事…まじで苦手っつか…嫌いなんだよ」   小林さんってば、俺の事嫌い過ぎてどうしようもないって感じだな! いいぞ、もっとやれ!!   「ああ、わかった。それで小林さん、一緒に昼飯食べていい?」   「なあ、人の話聞いてたのかよ!!」   「一緒に食べていい?」   「一人で食えよ!!」   「いい?」   「頼むからどっか行ってくれよ!」
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