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翌日、俺は学校に向かっていた。
昨日は結局あれから小林さんは一言も会話してくれなかった。
俺の事、意識しすぎだろ?小林さん…。嫌いって素晴らしいなぁ!めっちゃ意識されてるじゃん!
小林さん、俺の事気になって気になって仕方ないって感じじゃん!
心でニヤニヤ、表ではポーカーフェイスを気取りながら学校に着いた俺は下駄箱をぱかっと開ける。
ドサー。
俺の靴箱から大量のラブレターが足元に落ちてきた。流石ド田舎。やる事が古臭い。
ここ、男子校ですぞ…というツッコミは今更やめておこう。
俺はラブレターを手に抱え、ゴミ箱に落下させてから靴を履き替えた。
冷たいと思うかもしれないだろうが、俺はイケメンだから許されるのだ。
大体どうも思ってない奴に優しくしたってイケメンの無駄遣いだろう。小林さんには優しくするけど。
小林さんに早く会いたい。俺、小林さん好き過ぎだろ。でも俺って付き合った事はたくさんあるが、恋愛経験はゼロだしな。
小林さん、もっと俺の事嫌いになれ☆
あっ、小林さんだ。
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