Ⅰ・黄金の娘
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幼なじみというひとつ年下の少女に海人は適わない。 美春はこの地域を治める領主の娘であり、またこの国の王族の血を引く特別な娘でもあった。 「本当、ミハは気楽でいいよ…。どうせ、花祭りの手伝いとかで呼び出しに来たんだだろ?」 本人さえも知らない秘密を海人は知っている。軽口を叩きながら先程投げた紙屑を拾い上げる。
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