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我は世界に介入する。 どこまでやれるかわからないが、かつて愛し、今も愛するあの世界に。 世界の謎なんか知らない。世界の均衡がどうとか、23番目とか、儀式だかなんだか知ったこっちゃない。 ただ俺は行きたいから行く。 行ってみたいから、会ったことのない戦友に会いたいから、錯覚だとしても、行ったという感覚を得たいがために、俺は綴る。 そのために彼は受肉し、彼は赴く。 いくつかの世界を経て、銃声と突撃軍歌の聞こえる、懐かしの戦場へ。 ――我は魔術を行使する。 万古の契約とか、シオネ・アラダとかようわからん。 ただ、使えるならば、使っていいならば、資格すら無視して俺は綴ろう。 言魂という魔術があるならば、同じ人間の心から発せられる文字にも同じことができるはずだ。 故に我は文魂を使役する。 効果範囲も、殺傷能力も度外視で、ただ自己の満足とそれによって誰かの暇を潰せればいいという願望の下――     マジュツ ――我は文魂を行使する!
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