0.前奏

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「で、俺を保護するとか、そういう話だったか?」 へたり込んだままの少年を見る。 腰を抜かしているのか、立ち上がる様子はない。 やれやれ、兵士には向かんよ、君は。 「……あ、あぁ、そうだった」 よろよろと立ち上がる。 ふらつき、2、3回たたらを踏むがすぐに治まり、 「こっちだ」 と歩き始める。 微かな溜め息を荒れた路面に捨て、袖からバヨネットを抜いて後に続く。 さてさて、この世界はどんな戦場になるのだろうか?
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