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「で、俺を保護するとか、そういう話だったか?」
へたり込んだままの少年を見る。
腰を抜かしているのか、立ち上がる様子はない。
やれやれ、兵士には向かんよ、君は。
「……あ、あぁ、そうだった」
よろよろと立ち上がる。
ふらつき、2、3回たたらを踏むがすぐに治まり、
「こっちだ」
と歩き始める。
微かな溜め息を荒れた路面に捨て、袖からバヨネットを抜いて後に続く。
さてさて、この世界はどんな戦場になるのだろうか?
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