ドラマー 渚

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その中に殺気に満ちた形相でドラムを操る…いや、まるでドラムに憎しみや怨みを込めた半ば発狂している女ドラマー。背は“すらり”と高く整った顔立ちをしている。 数々の演奏をこなし終演を迎えた。 そのドラマー渚はおもむろにカウンターに“ドカッ”と座り出されたテキーラを“ガバッ”と飲み干し塩漬けレモンを頬張り一息ついた。 渚の目は鋭く整った可愛らしい顔つきからは想像ができない。それはまだドラムを叩き足りない!もっと打ち込みたい!というふうにとられた。
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