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無機質なコンクリートの壁に囲まれた一室、色々な器材があるその部屋の片隅で白衣を着た真司が書き物をしていた。
専門書や書類、いつからそこにあるかもわからないコーヒーカップ等がごった返すデスク。
真司は小さくため息をつき背伸びをし立ち上がった。
日はとっくに沈み高層階にあるその部屋からは眼下に住宅や行き交う車の灯りが点々としているのが伺える。
「もうこんな時間か…」
真司はざっとデスクを片付け帰り支度をする。
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