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どんな状況のもとでも好意的な見方をしてくれる人の目を通してでないかぎり寝顔は美しいなんてものではない。
しかし、これが初めてだ、と言われて不思議な気がした。そんな感じはしなかった。
『これから出かけるの?』
明恵が聞く。
「外を見てごらん。」
明恵は起き上がり窓越しに外を見た。雨がかなり強く降っており、そらが黒い雲におおわれている。
雨は激しく降り続いている。
天気予報の当りだな…
真司がつぶやく。
『ドライブには行けるわ!』
「いいよ。君も本当は出かけたくないだろ?」
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