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明恵が眠ってしまい寂しかったと言えばばかげているようだが真司は寂しかった。
実際は明恵が休むのを喜んだ。しかし現実に一人になると味気ない憂鬱な気持ちだった。
彼女のいない部屋は空虚なので台所へ行き牛乳を飲んだ。
明恵のいないソファーに座っているのも憂鬱だった。
そういえば先週、こうして牛乳を飲んだのを思い出した。着替えの前に辺りを片付けパンを焼いて食べ牛乳を飲んだ。
その時は真司にとって明恵は存在してなかった。それが現実のようには思えない。それは40時間も前のことである。
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