物語は突然に

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翌日。 学校の掲示板に張り出された、一枚の紙っぺらに群がる野次馬の中に、ユキトはいた。 開いた口を塞ぐ余裕もないほどに戸惑いながら。 「この学校が、閉校する!?」 ついさっきやってきたばかりの寛二が叫ぶ。 もちろん相手は、その事実を伝えたユキトに、だ。 部活の朝練をした後だからか、それとも受け入れがたいがためか、寛二の顔は蒼白で汗だくだ。
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