物語は突然に

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「どうしてだ!? なんでいきなり!?」 「それは僕も……わからない…んだけど、生徒は近くの学校に転入になる…みたい」 「それを早く言えよ! 掲示板か?」 野次馬をかき分けて寛二が掲示板へと近づく。 ユキトは人と人との間をすり抜けるようにして寛二の後を追う。 「あー、と……『諸事情により、本校は本日を以て閉校といたします』……今日かよ! 有り得なっ!」 寛二は驚き、また続きを読み上げる。 「『本校生徒の今後につきましては、近隣の学校へ転入という形になります。大変申し訳ありません』……なんだよ、そりゃ……」
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