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ユキトはすでに読んでいたので落ち着いているが、寛二は相当ショックらしい。
顔が一気に真っ青になっている。
「で……俺は……お、ユキトと一緒じゃん!」
一瞬、寛二の顔に生気が戻る。
嬉しそうな寛二の瞳にはなぜか、あまり嬉しくなさそうなユキトの顔が映る。
「どうした、ユキト? 俺と一緒がそんなにヤか?」
訝しむ寛二に、ユキトは首を横に振り、紙の下部を指で示す。
そこには―――
「―――安平寛二、幸代幸人。以下の者は転入先を『私立逢波学園(元私立逢波女学院)』とす……はぁぁぁぁああ!?」
寛二の驚愕が、廊下に響き渡った。
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