252人が本棚に入れています
本棚に追加
「ユキトー、帰りマグド寄ってかね?」
1日の授業工程を終え、帰る準備をしていると、ツンツン頭の男子が声をかけてくる。
「寛二くん……や、僕はいいよ。今日はちょっと寄るところがあるし」
ツンツン頭の男子は安平寛二。幸代幸人―――通称ユキトが一番仲のいい友達だ。
「んだよぅ、付き合いわりーな……あ、もしかして、新刊の日か……?」
「あ……うん」
新刊の日。それはユキトにとっての生きがいが与えられる日のうちの1つ。
「なら俺も行くわ。今日は部活も休みだし、なんか欲しいのあるかもしれないしな!」
最初のコメントを投稿しよう!