物語は突然に

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「ユキトー、帰りマグド寄ってかね?」 1日の授業工程を終え、帰る準備をしていると、ツンツン頭の男子が声をかけてくる。 「寛二くん……や、僕はいいよ。今日はちょっと寄るところがあるし」 ツンツン頭の男子は安平寛二。幸代幸人―――通称ユキトが一番仲のいい友達だ。 「んだよぅ、付き合いわりーな……あ、もしかして、新刊の日か……?」 「あ……うん」 新刊の日。それはユキトにとっての生きがいが与えられる日のうちの1つ。 「なら俺も行くわ。今日は部活も休みだし、なんか欲しいのあるかもしれないしな!」
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