252人が本棚に入れています
本棚に追加
/166ページ
「よし、終わったな。じゃあ、次は―――」
30人の女子。
1人の男子。
前途多難なのは目に見えていた。
「寮、じゃな」
「え、寮……?」
「そう、生徒は基本、寮に入ることになっておる。まぁ、元は女子寮みたいなもんじゃが、お主の部屋もちゃんと確保してあるぞ」
「えっ……?」
自宅通学でいいのに、と思ったが口にしなかったユキト。
数秒後、せめて言っておけばと激しく後悔する。
「お主は、ここにいる生徒と同じ寮じゃ。部屋は1人部屋じゃがな」
「あ、1人部屋……って同じ寮……!?」
「あぁ」
「え、えぇぇ………!?」
彼の学校生活は、いきなり本当に前途多難になってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!