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「ここよ」
「はぁ……どうも……」
ユキトは1人の女性と、ある部屋の前にいた。
「緊張してるのかしら?」
「あ、や……あの……近い……です……」
詰め寄られ、ユキトは焦る。
ユキトは他人―――特に異性が苦手な為、今日会ったばかりの女性の顔がこんなに近くにあるだけで思考回路がショート寸前なのだ。
女性はそんなユキトの心中を知ってか知らずか、大人の色気を振りまくが如くユキトを追い詰め、
「キミ、カワイイ顔なのね……お姉さん、ちょっとイジワルしたくなってきちゃったわ」
「あの……その……わっ!?」
女性の手が、妖艶にユキトの首筋を撫でる。
そのまま、頬へ移り―――
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