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「やめんかっ!」
顔を真っ赤にした女子が、スティックで女性を殴る。容赦は、ない。
「イタタタ~……なによ、ちょっとした冗談じゃないの」
「マヤちゃんがやれば、冗談に見えないのよッ!」
「ふふっ、嫉妬しちゃって……大丈夫、アナタのこともちゃんと見てあげるから。ね、成実ちゃん?」
「うっさいっ!」
ユキトのクラスメイトの瑞樹成実が吠える。
顔は真っ赤だ。
「あの、えっと……瑞樹さん? と、寮長さん、落ち着いて……ひぃっ……」
仲裁に入ろうとするユキトは、女性―――逢波学園寮寮長である、坂本麻耶にジッと見つめられ、すくむ。
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