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「悪ぃ! 部活、ミーティングあったみたいで今から学校に戻らなきゃいけなくなった! 先帰ってくれ」
手を合わせ謝る寛二に、ユキトはぎこちない笑いを向ける。
「別にいいよ。早くいかないと、怒られるんじゃない?」
「それもそうだな! じゃ、また明日な!」
手を振り、店内から爆走で出て行く寛二を見届け、ユキトはため息をつく。
―――慣れないなぁ。
ユキトは今年で高校2年になるが、友達といった友達は寛二くらいしかいなかった。
そして、その寛二も1年の中盤あたりで仲良くなったのだから、この状況はユキトにとってあまりにも不慣れであった。
ちなみに、中学時代は空気だったそうな……。
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