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そして、放課後。いつものように織音は校門の近くで理菜を待っていた。
織音と理菜は小さい頃から仲が良く、学校からの帰りもいつもふたりで帰っている。
しばらくすると、織音は手を振りながら走ってくる理菜の姿を見つけ手を振り返す。
「ごめん!日直で遅れた!」
理菜は顔の前で手を合わせてペコペコ頭を下げた。
その様子を見て織音は可笑しくなり、笑いながら理菜を許す。
「いいよ別に!帰ろ」
「うん!」
二人は、仲良く歩き出した。
家に着いた織音は郵便受けに入っているものに気づき、それを取り出した。
黒い手紙。宛先や差出人は記されてない。織音は不思議に思いながらも、封を切って中身を確認する。
『明日の十時に、あなたの女子校に私の手下達、鬼を五人送りこみます。あなた達は鬼から逃げてください。鬼に捕まった人は殺されます。原則として、校舎から出るのは禁じます。校舎から出た人も鬼に殺されます。鬼を退ける方法は、生徒の中にいる私を殺すことです。深夜零時までに私を殺せない場合は、その校舎を爆破します。健闘を期待します。
鬼姫』
織音はその場から動けなかった。
「……おに……ひ……め……」
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