犬の糸

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「え、やだ」 「えっ!?」 離してもらえると思っていたのだろう 「だって、可愛い!」 「俺は男です!」 男の力には敵わないと言ったところだろうか 彼に肩を掴まれ、ばっ、と離される 「っ…!」 今思えば、一目惚れだったのかもしれない 「可愛い…!!」 なによりも、可愛いものを あたしは今日、見つけた 「だから、俺は男ですーっ!!!」 私の胸の中で暴れる君を 今日、やっと捕まえた
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