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「父さんと?」
母さんは少し考えた後、ぽつん、ぽつんと話し始めた
「…まだ、中学の頃だった、私とあの人があったのは
文化祭の時だったかしら
私、メイド服着たのよねぇ」
あはは、と笑って話す母さんは楽しそう
「知らない人に、屋上に連れてかれてね
君が、好きになった!って」
父さんのイメージが、なんとなく崩れた
「何回もアタックされて、5回目で、私も流石に折れたわ」
「へぇ…」
「だから隆斗、フられても諦めんじゃないよ」
「告らねぇし」
俺がそう言うと、なーんだと
母さんは布団を被った
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