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母さんにしては良い事言うな
とか、思いながら病院を出る
行きに寄った花屋を、少し覗いてみる
「!!」
…彼女が、倒れていた
救急車のサイレンが遠くに聞こえる
「君が、沙千を!?」
緊急治療室前のベンチ
彼女の父親だろうか、血相を変えて、俺に近寄ってきた
「…はい」
「…ありがとう! それで、沙千は?」
俺は何も言わず
救急治療室を見た
「…っ」
ぽろぽろと涙を流す彼女の父親
俺の恋は、終わってしまうのだろうか
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